答え:インカム視点では、そもそも「役割」がまったく違う。
株式投資と一言で言っても、目的は一つではありません。
資産を増やすための投資と、現金収入を得るための投資は、同じ株でも性格が大きく異なります。
インカム投資では、株価の成長よりも「毎年入ってくる現金」が主役になります。
ここが一般的な株式投資との決定的な違いです。
米国高配当ETF:インカム投資の主役
まず中心になるのが米国の高配当ETFです。
特徴は非常に明確です。
配当利回りはおおよそ3〜4%台。
さらに、長期で配当が増えていく傾向があります。
つまり
・毎年現金が入る
・長期で受取額が増える
という二つの特徴を同時に持っています。
これは老後の生活や定期収入づくりに非常に向いています。
そのため、高配当ETFはインカム投資の主役と位置づけられます。
日本の高配当株:補助的な役割
日本株にも高配当株は存在します。
配当利回りは3〜4%程度で、数字だけを見ると魅力的に見えます。
しかし長期で見ると大きな違いがあります。
日本企業は減配が比較的多く、増配の力も米国ほど強くありません。
つまり
配当は出るが、長期で伸びにくい。
そのため、日本の高配当株は
補助的な資産という位置づけになります。
全世界株(オルカン):資産成長の主役
一方、全世界株インデックス(いわゆるオルカン)は目的が全く違います。
配当利回りはおよそ1〜2%程度。
その代わり、利益を再投資しながら資産成長を目指します。
つまり
現金収入は少ないが、資産は増えやすい。
これは老後の生活費というより、
資産形成・成長のための投資です。
役割は競争ではなく分担
ここで最も重要な点があります。
これらは優劣の関係ではありません。
役割が違うだけです。
成長投資 → オルカン
安定収入 → 高配当ETF
目的が違う投資を同じ土俵で比べても意味がありません。
● この節の結論
株式投資は一種類ではありません。
インカム投資では、株は「収入を生む資産」になります。
資産を増やす投資と、収入を生む投資。
この違いを理解することが、安定した資産形成の第一歩です。