ドルMMFに弱点はないのか?


答え:最大の弱点は、金利が下がれば利回りも下がること。


ドルMMFは非常に優れた資産ですが、万能ではありません。
むしろ「役割がはっきりしている資産」と言った方が正確です。

最大の弱点はとてもシンプルです。
米国の金利が下がると、利回りも下がる。

これは仕組み上、避けることができません。


なぜ利回りが変動するのか

ドルMMFは短期の米国債や政府系債券で運用されています。
つまり利回りは、米国の短期金利にほぼ直接連動します。

米国金利が高い時
→ 利回りも高い

米国金利が低い時
→ 利回りも低い

非常にわかりやすい構造です。

現在のように米国金利が高い局面では、
ドルMMFは魅力的な利回りになります。
しかし、将来必ず金利が下がる局面は訪れます。


長期資産ではないという本質

ここが重要なポイントです。

ドルMMFは
長期で資産を増やすための資産ではありません。

株のように成長もしません。
高配当株のように増配もしません。
債券のように長期利回りが固定されるわけでもありません。

金利が下がれば、利回りも静かに下がります。

つまりドルMMFは
永遠に持ち続ける資産ではないのです。


では、なぜ持つのか

ここで役割が見えてきます。

ドルMMFは
短期の高金利を受け取るための資産です。

・投資の待機資金
・数年以内に使う資金
・暴落時の買付資金

こうした資金を、現金のまま眠らせないための置き場所です。


「役割」を理解すると弱点ではなくなる

投資で重要なのは、
資産ごとの役割を理解することです。

ドルMMFは
攻めの資産ではありません。
長期の主役でもありません。

しかし、

・金利が高い時はしっかり利息を受け取れる
・値動きがほぼない
・いつでも使える

という明確な役割を持っています。


● この節の結論

ドルMMFは
金利環境に依存する短期資産です。

だからこそ本書では、
「短期の高金利を取る枠」として位置づけます。

長期資産ではなく、
現金の代替として使う資産。

これがドルMMFの正しい理解です。

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