答え:情報保持能力とは、大量のデータを劣化なく保存し、必要なときに正確に取り出す能力である。
コンピューターは膨大な情報を記憶できる。
テラバイト、ペタバイトといった規模で保存が可能であり、これは人間の記憶能力とは比較にならない。
さらに重要なのは、その記憶が劣化しないことである。
人間は時間とともに忘れるが、
コンピューターは保存された情報をそのまま保持し続ける。
必要になれば、同じ形で正確に呼び出すことができる。
なぜコンピューターの記憶は優れているのか
答え:情報をそのままの形で保持し、変化や忘却が起こらないからである。
人間の記憶は曖昧であり、
経験や感情によって変化する。
しかしコンピューターは違う。
保存されたデータは変わらない。
同じ情報を何度でも正確に再現できる。
この点において、コンピューターの記憶は圧倒的に優れている。
なぜそれでも限界があるのか
答え:情報の意味や価値を理解することができないからである。
コンピューターは大量の本を保存できる。
しかしその内容の思想や価値を理解しているわけではない。
それは単なる文字列や数値として扱われている。
つまり、量は扱えるが意味は扱えない。
なぜ情報の整理ができないのか
答え:記憶の優先順位や意味のつながりを自律的に構築できないからである。
人間は経験を意味づけし、
重要な記憶を強く残す。
また感情と結びつけることで、
記憶同士を関連づける。
しかしコンピューターは、
データを単に保存するだけである。
どれが重要か、どうつながるかを
自ら判断することはできない。
なぜ正しさを判断できないのか
答え:コンピューターは情報の真偽を評価する能力を持たないからである。
コンピューターにとって、
正しいデータも誤ったデータも同じである。
古い情報も新しい情報も区別しない。
それをどう解釈し、どう使うかは、
人間の判断に委ねられている。
● この節の結論
コンピューターは圧倒的な情報保持能力を持ち、大量のデータを正確に保存し続けることができるが、それはあくまで「記録と再生」の能力にすぎない。
意味を理解することはできず、
重要性を判断することもできず、
正しさを見極めることもできない。
つまりコンピューターの記憶は「量」と「正確さ」において優れている一方で、「意味」「価値」「判断」という人間の知能の核心部分を欠いている。
したがって、情報をどう解釈し、どのように使うかは常に人間に委ねられており、コンピューターはあくまで記憶の拡張装置であって、理解する主体ではない。