答え:「引き継いだ人が困らない資産」を残すこと。
相続の話になると、多くの人は「どれだけ残せるか」を考えます。
しかし本当に重要なのは逆です。
受け取った人が扱える資産かどうか。
相続は資産運用の最終段階です。
ここで初めて、「自分以外が扱う資産」になります。
だからこそ視点を変える必要があります。
■ 相続に最も適した資産は何か?
答え:高配当ETF(HDV・VYM)が非常に扱いやすい。
理由は明確です。
① 売らなくても使える
配当がある資産は、
売却せずに現金が入ります。
相続人は
・税金
・生活費
・住宅費
・教育費
を配当で賄えます。
資産を取り崩さずに使える。
これは相続において極めて大きな利点です。
② 世界の大企業に分散されている
HDV・VYMは
数百社の世界的企業に分散投資されています。
個別企業の倒産や不祥事で
資産が消える可能性は低い。
つまり
個人の判断に依存しない資産です。
③ 運用知識がなくても保有できる
相続人が投資に詳しいとは限りません。
・売買タイミングが分からない
・銘柄選定ができない
・市場を見続けられない
しかしETFなら
保有しているだけで完結します。
この「放置できる」という性質は
相続資産として極めて重要です。
■ 相続に向かない資産は何か?
答え:管理が難しく、判断を要求する資産。
① 個別株
個別株には必ず
・減配
・業績悪化
・不祥事
・淘汰
のリスクがあります。
相続人が判断できなければ
最悪のタイミングで売却する可能性があります。
② 為替リスクを放置したドル資産
ドル資産自体は悪くありません。
問題は
相続人が為替を理解していない場合。
相続直後が円高なら、
心理的に不利な円転をしがちです。
為替は知識が必要な資産です。
③ 増えない預金
銀行預金は安全ですが、
・増えない
・インフレに弱い
・相続税は額面基準
つまり
最も効率が低い相続資産です。
■ 相続前提の黄金バランスはどうなるのか?
答え:現金・守り・インカムを分散して残す。
理想的な構造は三層です。
ドルMMF:20〜30%
→ すぐ使える資金
為替ヘッジ債券:30〜40%
→ 価値を守る資産
高配当ETF:30〜40%
→ 将来も現金を生む資産
この形は
渡されてもそのまま続く資産になります。
● この節の結論
相続で最も重要なのは金額ではない。
扱いやすさと継続性である。
売らなくても使える。
放置しても維持できる。
分割しやすい。
価値が劣化しにくい。
この条件を満たす資産こそ、
本当に優れた相続資産です。