答え:為替ヘッジ付き米国債ETFで安定インカムを確保する。
三層ポートフォリオの第2層は「中期資産」です。
短期資金ほどすぐ使う予定はないが、長期株式ほど値動きは望まない――
その中間に位置する資金の置き場所です。
この役割を担うのが
為替ヘッジ付き米国債ETFです。
■ 中期資金とは何か?
中期資金とは、
・3〜10年以内に使う可能性のある資金
・教育資金
・住宅関連資金
・老後準備の一部
など、短期より長く・長期より近いお金です。
この資金に求められるのは、
・大きく減らないこと
・安定した収入があること
・価格変動が小さいこと
つまり「守りながら増やす」役割です。
■ なぜ為替ヘッジ付き米国債なのか?
日本人が米国債に投資する際、最大の問題は為替です。
ドル資産をそのまま持つと、
円安 → 資産増
円高 → 資産減
という為替変動を受けます。
しかし中期資金に為替リスクは不要です。
ここで使うのが為替ヘッジ付きETFです。
代表例:
米国債7–10年ETF(為替ヘッジあり)
この仕組みにより、
・為替の影響を受けない
・円ベースで利息を受け取れる
という安定性が生まれます。
■ 中期資産に最適な理由①:為替を完全に排除できる
為替は長期では読めません。
しかし中期資金では予測に頼らない設計が重要です。
為替ヘッジにより、
・円高でも資産は減らない
・円安でも資産は増えない
つまり、為替という不確実性を取り除けます。
これは中期資産にとって極めて大きな利点です。
■ 理由②:安定した利息収入が得られる
為替ヘッジ付き米国債ETFは、
・年2.5〜3.5%前後の利息
(市場金利により変動)
という安定収入を生みます。
株式のように配当が減る心配が少なく、
短期資金よりも利回りが安定します。
つまりこの層は、
ポートフォリオの安定した収入源です。
■ 理由③:金利低下時の値上がり益
ドルMMFとの最大の違いがここです。
短期金利が下がると
→ MMF利回りは低下
しかし中期債は違います。
金利低下
→ 債券価格上昇
→ 値上がり益が期待
つまり、
・利息を受け取りながら
・価格上昇の可能性もある
という二重の効果があります。
■ 三層ポートフォリオでの役割
三層構造を整理すると、
短期:ドルMMF → 流動性
中期:米国債 → 安定収入
長期:高配当ETF → 成長と増配
中期層は安定収入の中心です。
短期と長期の間を支える「橋」の役割を担います。
● この節の結論
中期資産の最適解は、
為替ヘッジ付き米国債ETFです。
・為替リスクを排除
・年2.5〜3.5%前後の安定インカム
・値動きが小さい
・金利低下時は値上がり益も期待できる
つまり中期層は、
ポートフォリオの安定収入の柱です。
ここがあることで、
“三層ポートフォリオ”は完成に近づきます。