答え:米国の政策金利にほぼ直接連動するからです。
ドルMMFの利回りは「中央銀行が決める」
ドルMMFの金利は、株のように企業の業績で決まるわけではありません。
もっとシンプルです。
米国の政策金利=ドルMMFの利回りの源泉
と言ってもよいほど、強く連動しています。
たとえば現在の典型的な関係は次の通りです。
・政策金利が5%前後 → MMF利回り 約4〜5%
・政策金利が3%前後 → MMF利回り 約2.5〜3%
つまり、中央銀行が金利を上げれば、
ドルMMFの利回りもほぼ同時に上がります。
なぜここまで連動するのか
理由は、ドルMMFが投資している対象にあります。
ドルMMFは主に
・短期米国債
・政府系短期証券
・超短期の安全資産
で運用されています。
これらは満期が数か月〜1年程度と非常に短く、
金利の変化をすぐに反映します。
長期債のように「昔の金利のまま固定される」ことがありません。
そのため、政策金利が変わると、
利回りがすぐ新しい金利水準に入れ替わるのです。
日本との決定的な違い
ここで重要なのが日米の金利差です。
日本
→ 長年の低金利政策
→ 預金金利はほぼゼロ
米国
→ インフレ抑制のため金利を大きく動かす
→ 短期金利が数%台になる
この違いが、そのままドルMMFの利回り差になります。
日本では「現金は利息がつかない」が常識ですが、
米国では「現金でも利息がつく」が普通なのです。
短期資産だからこそ高金利を取り込める
ドルMMFが特に優れているのは、
金利上昇の恩恵をすぐ受けられる点です。
長期債の場合、金利が上がると価格は下がります。
しかし短期債は満期がすぐ来るため影響が小さい。
つまりドルMMFは
・金利が上がれば利回り上昇
・金利変動による価格下落はほぼなし
という特徴を持ちます。
これが「高金利の現金」と呼ばれる理由です。
● この節の結論
ドルMMFが高金利になる理由は単純です。
米国の短期金利がそのまま反映されるから。
そして短期債中心の運用により、
その変化を素早く取り込める。
だからこそドルMMFは、
インカム投資の短期資金として
非常に合理的な選択になるのです。