答え:信用力・流動性・利回り・通貨分散という4つの要素を同時に満たす数少ない資産だから。
米国債(U.S. Treasury)は、世界中の投資家が保有している代表的な安全資産です。老後資産の中心として語られることが多いのは、単に安全だからではありません。安全性・換金性・収益性・通貨分散という4つの条件を同時に満たしているからです。
■ 理由①:国家としての圧倒的な信用力
米国債はアメリカ政府が発行する国債です。
アメリカは
・世界最大の経済大国
・世界の基軸通貨ドルを発行
・巨大な税収基盤
を持っています。
最大のポイントは、
自国通貨(ドル)を発行できること。
理論上、返済資金が不足しても
ドルを発行して支払うことが可能です。
そのため米国債は
「信用リスクが極めて低い資産」
と評価されています。
■ 理由②:世界最高レベルの流動性
米国債市場は世界最大の債券市場です。
・中央銀行
・年金基金
・保険会社
・個人投資家
世界中の資金が集まっています。
その結果、
いつでも売買できる
=すぐ現金化できる
という特徴があります。
老後資金にとって
「必要なときに現金化できる」
という安心感は非常に重要です。
■ 理由③:現実的な利息収入が得られる
2020年代に入り、金利は上昇しました。
米国10年国債は
年4〜5%前後の利回り
になる場面もありました。
一方、日本国債は依然として低金利です。
つまり米国債は、
・安全資産でありながら
・現実的な利息収入を生む
という特徴を持ちます。
老後に必要なのは値上がりではなく、
毎年の安定収入です。
米国債はこの条件に合致します。
■ 理由④:ドル資産という強み
米国債はドル建て資産です。
円安が進むと、
・海外旅行
・輸入品
・海外サービス
の価格は上昇します。
しかしドル資産を持っていれば、
購買力を維持できます。
つまり米国債は、
資産運用と通貨分散を同時に実現します。
■ 米国債が持つ4つの柱
整理すると米国債は、
・信用力(デフォルトリスク極小)
・流動性(いつでも売れる)
・利回り(安定インカム)
・通貨分散(ドル資産)
この4点を同時に満たします。
これが「安全資産」と呼ばれる理由です。
● この節の結論
米国債は、
・安全性
・流動性
・利回り
・通貨分散
を兼ね備えた、老後資産の中核候補です。
だからこそ世界中の投資家が、
資産の基盤として米国債を保有しているのです。