答え:人の行動は一つの理由ではなく、複数の矢印の合成によって決まるからである。
私たちは日々、無数の選択をしている。
あるときは勇気を出して一歩踏み出し、あるときはためらって立ち止まり、またあるときは後悔しながら振り返る。
この違いは「性格」ではなく、構造で説明できる。
人の行動を動かしているのは、さまざまな方向を向いた矢印である。
もっと遊びたい
成功したい
怖い思いをしたくない
認められたい
安心していたい
これらが同時に働き、合成されることで行動が決まる。
なぜ人は迷うのか
答え:複数の矢印が異なる方向を向いているためである。
矢印が同じ方向なら迷わない。
しかし逆方向や斜めに交わると、行動は決まらなくなる。
その結果として、ためらいや葛藤が生まれる。
なぜ中途半端な行動になるのか
答え:矢印が完全に一致せず、部分的に打ち消し合うからである。
完全に逆なら動けないが、
完全一致でなければ中間の方向が生まれる。
これが「妥協」という行動になる。
なぜ行動は説明できるのか
答え:行動は偶然ではなく、矢印の合成という構造に従っているからである。
試験前の学生、ダイエット中の人、告白を迷う人など、
すべて矢印の関係で説明できる。
つまり「わからない行動」は存在せず、
見えていない矢印があるだけである。
● この節の結論
人の行動は複数の矢印の合成で決まり、迷い・妥協・決断はその向きの関係として説明できる。