答え:人は「自分の行動の結果」と感じられる報酬に満足を感じるから。
人間の生活には、基本的な行動の原則があります。それは「行動と結果が結びつくとき、人は納得しやすい」ということです。
例えば、仕事をして給料を得る仕組みは非常に分かりやすいものです。働くという行動をすれば、その対価として給料が入る。そのお金で生活を支える。この関係は非常に明確です。
つまり、行動とリターンが一致しているのです。
なぜこの仕組みは人にとって理解しやすいのか?
答え:努力と結果が結びついているから。
人は努力や行動が結果につながるとき、大きな納得感を得ます。働いたから給料が入るという関係は、原因と結果がはっきりしています。
このような仕組みは心理的にも自然であり、人は安心して受け入れることができます。
投資信託の含み益はなぜ実感しにくいのか?
答え:自分の行動と直接結びついていないから。
投資信託の含み益は、保有しているだけで増減します。市場が上がれば資産が増え、市場が下がれば資産が減ります。
しかし、その増減は投資家自身の行動によるものではありません。自分が何かをした結果として利益が出ているわけではないため、達成感を感じにくいのです。
なぜ含み益は心理的に不安定になりやすいのか?
答え:結果が自分のコントロール外にあるから。
市場の動きは個人ではコントロールできません。そのため、資産が増えたとしても「たまたま増えただけ」と感じやすく、安心感は長く続きません。
逆に、資産が減ったときには大きな不安を感じます。自分が何もしていないのに数字が減るため、心理的な負担が強くなるのです。
なぜ配当や利息は納得感を生みやすいのか?
答え:「持つ」という行動がリターンにつながるから。
高配当株や債券などでは、保有しているだけで配当や利息が定期的に入ります。つまり「持つ」という行動が、そのままリターンに結びついています。
配当や利息が振り込まれるたびに、自分の投資判断が実を結んでいると感じることができます。
この仕組みは人間の心理とどう関係しているのか?
答え:行動と結果が一致すると満足感が生まれる。
人は、自分の選択や行動が結果として返ってくるとき、納得感や満足感を得ます。
配当や利息の仕組みは、この行動原則に合っています。資産を保有するという行動が、そのまま収入という形で返ってくるからです。
この節の結論は何か?
答え:投資のリターンは「行動と結びつくとき」に実感される。
含み益のような数字の増減は、行動との関係が弱いため実感しにくいものです。
一方、配当や利息は「保有する」という行動が直接リターンにつながります。
つまり、
人が投資の成果を実感するのは、行動とリターンが一致したときなのです。