答え:資産ではなく「収入と借入」というフローのお金で消費しているから。
資産を多く持つ人が質素に暮らしている一方で、借金をしている人の生活が派手に見えることがあります。大きな家に住み、高級車に乗り、旅行や外食を楽しむ。その姿だけを見ると、むしろ資産家よりも豊かな生活を送っているように見えることすらあります。
しかし、その豊かさの多くは資産によって支えられているわけではありません。多くの場合、それは住宅ローンやカーローン、クレジットカードなどによって支えられています。つまり、すでに持っている資産ではなく、収入と借入によって生まれるお金で生活しているのです。
なぜ借金をしている人は大きな消費ができるのか?
答え:金融システムが未来の収入を先に使えるようにしているから。
住宅ローンや自動車ローンを利用すれば、まだ十分な資産がなくても高額な買い物をすることができます。金融機関は、その人の将来の収入を前提にお金を貸します。
その結果、本来なら長い時間をかけて貯めなければ手に入らない生活を、今すぐ実現することができるのです。
こうした生活を支えているのは何なのか?
答え:ストックではなくフローのお金。
経済では、お金には二つの概念があります。
一つは資産として蓄えられたストック。
もう一つは収入や借入によって流れてくるフローです。
借金によって派手な生活をしている人は、主にこのフローのお金を使っています。収入と借入によって毎月のお金を回し、その中で消費を行っているのです。
借金をしている人の資産状況はどうなっているのか?
答え:資産が少ない、あるいは負債の方が多いこともある。
借金による生活では、資産よりも負債の方が多い場合があります。住宅ローンやカーローンなどの借入が資産を上回れば、経済的にはマイナスの状態です。
それでも、毎月の返済が滞らなければ生活は維持できます。外から見れば、豊かな生活が続いているように見えるのです。
なぜこの現象は逆説的なのか?
答え:資産の多さと生活の派手さが一致しないから。
普通は、資産が多い人ほど豊かな生活をしていると考えられます。しかし現実には、資産を持つ人が控えめな生活を送り、借金をしている人が派手に消費するという逆転が起こることがあります。
このため、外見だけではその人の経済状況を判断することができません。
この現象は何を教えているのか?
答え:「見かけ」と「実態」は必ずしも一致しないということ。
大きな家や高級車は目に見える豊かさです。しかし、その背後にある資産や負債の状況は外からは分かりません。
そのため、派手な生活をしている人が必ずしも資産を持っているとは限らず、質素な生活をしている人が大きな資産を持っていることもあります。
この節の結論は何か?
答え:借金による生活は、フローのお金で作られた「見かけの豊かさ」である。
資産を持たない人が派手に消費し、資産を持つ人が質素に暮らす。この逆転現象は、ストックとフローの違いから生まれます。
外から見える生活だけでは、本当の経済状態は分かりません。
つまり、
「人は見かけによらない」という言葉は、経済の世界でも当てはまるのです。