答え:生活を支えるのは含み益ではなく現金だからです。
多くの投資は「資産額の増加」を目標にしている
投資と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは
「資産はいくら増えたか」という数字です。
評価額が上がると安心し、
下がると不安になる。
しかしここで、一度立ち止まって考えてみてください。
その数字は、今の生活を支えてくれているでしょうか。
たとえば、資産が3000万円あったとしても、
毎月の現金収入がゼロなら、生活費は別に必要です。
評価額がどれだけ増えていても、
それだけでは日々の支払いはできません。
株価が上がっても「売らなければ使えない」
含み益の最大の特徴は、
売却しなければ使えない という点です。
株価が上がった。
投資信託が増えた。
評価額が過去最高になった。
しかし現金は増えていない。
つまり、生活費として使うためには
資産を売る必要があります。
そして売るという行為は、
「資産を減らす」という行為でもあります。
この構造は、老後に大きな不安を生みます。
暴落が来ると数字は一瞬で消える
含み益のもう一つの特徴は、
市場が下がれば一瞬で消える ことです。
株価は常に上下します。
長期では上がる可能性が高くても、
短期では大きく下がることも珍しくありません。
暴落が起きると、
数年分の上昇が短期間で消えることもあります。
昨日までの安心が、
今日の不安に変わる。
含み益は、心理的にはとても不安定な存在です。
含み益は「幻想」になりやすい
このように考えると、
含み益は実体というよりも
将来の可能性 に近いものです。
数字としては存在する。
しかし生活費としては存在しない。
このギャップが、
投資をしているのに不安が消えない理由です。
インカム投資は何が違うのか
ここでインカム投資の考え方が登場します。
インカム投資では、
評価額ではなく現金収入に注目します。
配当が入る。
利子が入る。
分配金が入る。
価格がどう動いても、
今、使えるお金が入ってくる のです。
現金収入は生活を直接支える
現金収入の最大の特徴は、
生活に直接使えることです。
生活費に充てられる。
旅行や趣味に使える。
将来の支出に備えられる。
資産を売らなくても、
収入が生まれる。
これは、資産運用の安心感を大きく変えます。
現金が生むのは「精神的な安定」
毎年安定した現金収入があると、
投資に対する見方が変わります。
価格が下がっても焦らない。
暴落でも慌てない。
市場のニュースに振り回されない。
なぜなら、生活を支えているのは
評価額ではなく現金の流れだからです。
● この節の結論
含み益は重要です。
しかし生活を支えるのは含み益ではありません。
生活を支えるのは、
今使える現金収入です。
この実体こそが、
投資における本当の安心を生みます。