答え:現金が入らない投資が多いから。
日本人はなぜ投資に不安を感じ続けるのか?
日本では近年、資産運用の重要性が強く語られるようになりました。
NISAやiDeCoが広まり、多くの人が投資を始めています。
それにもかかわらず、次のような声が絶えません。
「投資は不安」
「増えている気がしない」
「本当に大丈夫なのか分からない」
これは不思議な現象です。
実際には、多くの人の資産は少しずつ増えています。
それでも安心感が生まれないのです。
なぜでしょうか。
日本人が選びやすい投資の特徴
多くの日本人が最初に選ぶ投資は次のようなものです。
株式投資
投資信託
インデックスファンド
どれも長期的には合理的な投資です。
しかし、共通する特徴があります。
現金がほとんど入ってこない
ここが非常に重要なポイントです。
「資産が増える」と「豊かになる」は別
株や投資信託は、長期で見れば資産が増える可能性があります。
しかし、その増え方は次の形です。
証券口座の数字が増える
グラフが右肩上がりになる
評価額が上昇する
つまり、増えるのは 数字 です。
しかし、生活を支えるのは数字ではありません。
生活を支えるのは 現金 です。
含み益は使えないお金
評価額が増えても、現金は増えません。
旅行に行くとき
医療費が必要なとき
生活費が足りないとき
使えるのは現金だけです。
含み益は売却しなければ使えません。
そして売却には心理的な抵抗があります。
「今売っていいのか?」
「もっと上がるのでは?」
「今売るのは損では?」
この迷いが安心感を奪います。
価格の上下は不安を増幅させる
現金が入らない投資では、投資の成果は価格だけで判断されます。
するとどうなるでしょうか。
上がれば嬉しい
下がれば不安になる
投資の体験が 感情のジェットコースター になります。
これは非常に疲れる状態です。
なぜ現金収入は安心を生むのか?
ここで視点を変えてみましょう。
もし毎年、一定額の現金が入ってきたらどうでしょうか。
年に30万円
年に50万円
年に80万円
大きな額でなくても、確実に入るお金があると安心感は大きく変わります。
なぜなら、生活は現金で成り立っているからです。
「収入」があると資産は実感になる
現金収入があると、投資は抽象的なものではなくなります。
証券口座の数字ではなく、銀行口座の残高が増える。
この変化が「実感」を生みます。
資産が生活とつながる瞬間です。
毎年3〜5%の現金が入る意味
毎年3〜5%のインカムは、派手ではありません。
しかし心理的な効果は非常に大きいものです。
生活費の一部を補える
将来への不安が減る
資産を売る必要がなくなる
つまり、投資が「生活の敵」から生活の味方 に変わります。
● この節の結論
多くの日本人が資産の増加を実感できない理由は明確です。
現金が入ってこないからです。
生活を支えるのは含み益ではありません。
支えるのは現金です。
だからこそ、毎年現金が入る仕組みは
心の安定につながるのです。