なぜ投資信託の資産は「あるのに使えない」と感じることがあるのか?


答え:投資信託の利益は、売却するまで現金にならないから。

投資信託を保有している人は、証券口座の画面に資産額が表示されます。購入したときより基準価額が上がれば、含み益が生まれ、「資産が増えた」と感じることも多いでしょう。

しかし、その数字はまだ現金ではありません。実際に生活で使えるお金にするには、投資信託を売却し、現金化する必要があります。売却しない限り、その利益はあくまで評価額として存在しているだけです。

つまり投資信託の資産は、「数字としては存在するが、まだ使われていないお金」と言えます。


なぜ投資信託の利益はすぐに使えないのか?

答え:資産として保有しているだけでは現金にならないから。

投資信託は金融資産であり、銀行預金のようにそのまま支払いに使えるわけではありません。資産として保有しているだけでは、生活費や買い物に直接使うことはできないのです。

そのため、利益を実際に使うには、売却という行動が必要になります。


借金をしている人はなぜ今すぐお金を使えるのか?

答え:未来の収入を先に現金化しているから。

借金は、将来返済することを前提に、今の現金を手に入れる仕組みです。住宅ローンやカードローンなどは、将来の収入を担保にしてお金を借りています。

そのため、資産がなくても、借りたお金をすぐに使うことができます。


投資信託と借金はどのように違うのか?

答え:投資信託は未来の資産、借金は未来の収入の前借り。

投資信託の含み益は、将来現金化できる可能性のある資産です。しかし、それはまだ実際に使えるお金ではありません。

一方、借金は将来返さなければならないとはいえ、今すぐ使える現金を手に入れる方法です。


この二つを比べるとどんな逆説が見えるのか?

答え:投資家はお金を持っているのに使えず、借金をした人はお金がなくても使える。

投資家は資産を持っていますが、それは画面上の数字として存在していることが多く、使うには売却が必要です。

一方、借金をしている人は資産を持っていないこともありますが、借入によって現金を自由に使うことができます。


この状態は社会にどんな役割を持っているのか?

答え:資金の「蓄積」と「循環」のバランスを作っている。

投資家の資金は金融市場に蓄積され、すぐには使われません。これが「眠る資金」です。

一方、借り手はその資金を使い、消費や投資を行います。これが「動く資金」です。

この二つが存在することで、社会全体のお金の流れはバランスを保っています。


この節の結論は何か?

答え:投資信託と借金は、未来のお金をめぐる逆の仕組みである。

投資信託の含み益は「未来に現金化できる資産」です。一方、借金は「未来の収入を先に現金化したお金」です。

その結果、
投資家はお金を持っているのに使えず、借金をした人はお金を持っていないのに使える。

この逆説が、現代社会のお金の流れを象徴しているのです。

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